こんにちは。

6月に地震、7月に大雨と猛暑、そして台風。8月は、静かにお盆を迎えたいと思っています。

 漱石の「坊ちゃん」を久しぶりに読み返しました。お手伝いさんの清が、いつも印象に残ります。小説の中にあって、清が影の主人公ではないかと思っているぐらいです。第1章のおわり、坊ちゃんが四国に旅立つとき、清と別れるところは、取り分け印象的です。
 『車を並べて停車場へ着いて、プラットフォームの上へ出た時、車へ乗り込んだおれの顔をじっと見て「もうお別れになるかも知れません。随分ご機嫌よう」と小さな声で云った。目に涙が一杯たまっている。おれは泣かなかった。しかしもう少しで泣くところであった。汽車がよっぽど動き出してから、もう大丈夫だろうと思って、窓から首を出して、振り向いたら、やっぱり立っていた。何だか大変小さく見えた。』
 坊ちゃんは、お兄さんとは仲がよくありません。お母さんには、亡くなる3日前に顔も見たくないと言われてしまいます。お父さんにも勘当されかけます。坊ちゃんは、家の中でつまはじきにされている感がありました。しかし、今回読んで、次のくだりに目が止まりました。第4章です。
 『おれは小供の時から、よく夢を見る癖があって、夢中に跳ね起きて、わからぬ寝言を云って、人に笑われた事がよくある。十六七の時ダイヤモンドを拾った夢を見た晩なぞは、むくりと立ち上がって、そばに居た兄に、今のダイヤモンドはどうしたと、非常な勢で尋ねたくらいだ。その時は三日ばかりうち中の笑い草になって大いに弱った。』
 坊ちゃんの夢の話で、三日間も笑いに包まれる家族、なんと素敵な家庭ではないでしょうか。家族一人一人が正面から向かい合っているから、先に述べたように、時にぶつかり合うこともあるのでしょう。しかし、このくだりを読むと坊ちゃんの家族は、和を持った理想の家族に見えてきます。
 研究室を振り返ると、学生さんと正面から向き合う機会が少なくなったように思えます。メールで事を済ませることも多くなりました。便利で効率が上がっているのかもしれません。しかし、正面から向かい合うことによって、ぶつかり合いから見えてくる真実や楽しさの機会は、年々減ってきているようです。このような時代だからこそ、もう少し“人間臭さ”が、研究室にあってもいいのかもしれません。難しいところです。
 私は家族とメールをやり取りすることはありません。私を除いた「LINE」が組まれていて、それで事が足りているようです。

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私たちは、縁あって「計測分離工学研究室」に集まってきた仲間です。
 「一期一会」
を大切にしたいと思います。それぞれの立場や考えを理解しあえる生涯の仲間(友人)に、ここで出会えることを願っています。

そして大事なこと、私たち「計測分離工学研究室」では、
  皆で知恵を出し合い議論しながら、
    完成した機器の使用や既存の考え方を利用することに甘んずることなく、
  常に新しい分離や計測の手法を提案し、
    基礎から応用まで幅広い研究に取り組んでいきたい
と思っています。

もう一つ大切なこと、
  この自由で平和のなか、何不自由することなく、
    皆で勉学に勤しめる環境にいることを、
      森羅万象、すべてに相共に感謝したいと思います。

 同志社大学理工学部
 化学システム創成工学科

計測分離工学
研究室


教授 塚越一彦
         

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